2020.03.27
その銀行員の愛は本物か?
皆さまの顧問先の中には、メインバンクを
心の底から信頼している方もいるかと思います。
一方で、当のメインバンクの担当者から見れば、
100ある担当先の1社でしかないということもざらにあります。
ある意味、社長さんの片想いです。
ただ、その片想いが強いが故に、会社が苦しくなったら
その銀行が助けてくれると頑なに信じ、
資金調達のタイミングを逃しがちです。
いざ助けを求めに行ったら「他行にも相談してみてください。
他行が検討するならウチも検討します」と冷たく突き放されることもあるわけです。
銀行員の自社に対する愛を確かめる一つの方法に
「定期預金の解約をお願いしてみる」があります。
社長さんは、定期預金は自分のお金なんだし、いざという時のために
とっておいたお金なんだから、いつもで自由になると思っています。
もし銀行員の愛が本物であれば、「社長、すぐに解約させていただきます。
社長がいざという時のためにとっておいたお金ですし、まさに今がいざですから、
当面の運転資金にお使いください」と来るはずです。
一方、「社長、定期預金は融資の見合いとしてお預かりしてるものなんですよ。
そんなこと(解約)されると、今後貸しづらくなりますけどよろしいんですか」
と来たら、その愛は偽物だったのです。
本当に顧客本位の頼りになる銀行なのか、
上司を説得してでも会社の資金繰りを楽にすることを考えてくれる熱心な担当者なのか、
こんな時だからこそ試していただきたいと思います。
ちなみに、私の経験則で言えば、7割くらいは、
「そんなことされると貸せなくなりますよ~」と来ると思います。