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2020.04.16

赤字決算になってしまった場合の銀行への説明のポイント

今期の決算について、赤字決算が見込まれる企業も
多いかもしれません。

「赤字になったら銀行から借りられなくなるのではないか?」
と不安な経営者も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、赤字決算の銀行への説明のポイントを
解説させていただきます。

①ずっと黒字企業が、赤字に転落したときは危ない!赤字続きの企業の方がまだ安心

意外かもしれませんが、過去3年に一度程度、
定期的に赤字決算を繰り返してきた企業が赤字になっても
銀行員はそれほど深刻に受け止めないものです。

ところが、「過去10年間一度も赤字決算はない!」と自信満々だった企業が
赤字になると非常に警戒するのが銀行員というものです

理由は、赤字から黒字への挽回策について、
知識・経験ともに経営者・社員が持ち合わせていないことが懸念されるからです。

思い切ったコストカットにも踏み切れず、一度赤字になると
二期・三期と連続する企業を多数見て来たからです。

このような銀行員の警戒心を取り除くには、事業計画書が欠かせません。

②メインがはっきりしている企業は安心、はっきりしていない企業は危ない

業績が悪化した企業に対する銀行員の基本的な考え方は、
「他の銀行が貸すならウチも貸す、他が貸さないならウチも貸さない」です。

その中でも特に気にするのが、メインバンクの動向です。

だから、赤字になってからでは遅く、
黒字のうちにメインバンクをはっきりさせておくのがお勧めです

メインバンクの定義は、借入金が一番多い銀行、かつ、
決済場所(売掛金入金、支払手形決済場所、買掛金決済、給与振込)指定の
預金がある銀行です。

③赤字が一時的な赤字か、構造的な赤字か

「一時的な赤字≒次の期は黒字予想」
この場合は、一時的な赤字の原因、その対策、次期予想を説明します。

構造的な赤字の場合には、当該期の赤字原因、赤字幅増減要因、
経営改善策、次期予想、資金繰り計画、を準備すると良いと思います。

④赤字だったが融資を受けたい場合

赤字の程度によりますが、資金繰り計画書は提出すべきと思います。
資金繰り計画で返済可能ということを示すべきです。

赤字で融資を受けるには、資金繰り計画は必要です。

黒字の時、銀行員が「借りてください」とセールスしてくれて借りてあげるのと、
赤字になって、経営者から「貸してください」と言って借りるのとでは、
用意すべき資料が格段に増えるのは当然です。

⑤手形割引・当座貸越・与信がある外為取引がある場合

一時的赤字、かつ、少額の赤字なら問題ないと思います。

数期に渡る赤字、または、その企業にとって売上高比5%程度以上の赤字は、
上記の与信が無くなる(契約終了する)リスクが出る恐れがあります。

リスクを顕在化させないようにするのは、
収益力を向上させる以外にはありません。

⑥赤字の説明のコツ

メイン銀行から説明してください

準メイン以下は「メイン銀行はどう言ってましたか」という趣旨の発言が
よくあります。

「メイン銀行の支店長より、引き続き前向きにご支援しますと仰っていただけました」
という趣旨で返事するのが良いです。

バンクミーティング形式は仰仰しいので個別に説明するのがいいと思います。

財務担当重役がいらっしゃる規模の企業でなければ、
赤字の報告は代表者が説明すべきと思います。

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