2020.04.02
銀行が支援のたらい回しをする!?
金利だけでお金を借りる銀行を選んでいると起きるのが、
借入れ残高の分散です。
極端な例ですと、長期借入金の残高は1億円、
取引銀行数は5行、それぞれの銀行の借入残高が
2千万円前後で横並びになったりします。
専門用語で「借入が散らかっている」と言います。
企業が支援を求めてきたときの銀行のスタンスは、
「まずはメインバンクに相談に行ってよ~」です。
業績悪化している企業に対する支援というのは、
リスクもありますし、手間もかかります。
そのようなリスクと手間を負担するのは、当然、
銀行の中でも一番いい思いをしてきたメインバンクでしょ、
との認識がどの銀行にもあります。
ところが、借入残高が散らかっていて、
どこがメインか明確でないお金の借り方をしていますと・・・
A行に行けば「B行に相談してくれ」、
B行に行けば「C行に相談したら」、
C行に行ったら「忙しいから他をあたってくれ」、
というたらい回しがよく起きます。
つまり、どこも支援の手を差し伸べてくれないのです。
普段から緊急事態のたらい回しを意識してお金を借りる銀行を選んでいる社長は少なく、
会計事務所がアドバイスされると非常に価値ある部分と思います。
セーフティネット保証4号と危機関連保証は、
保証協会の100%保証のため銀行も取り組みやすい融資です。
この機会に、今後のメインバンクづくりを意識して、
どの銀行でセーフティネット保証を利用するかを是非アドバイスして差し上げてください。