2020.05.01
銀行のリスケジュールの実行率は99%
東洋経済さんが金融庁の遠藤長官のインタビューをされています。
https://toyokeizai.net/articles/-/347692
3月中のリスケジュール(以下、リスケ)の実行率は
99%を超えているとのことです。
残り1%は借りたばかりや、まだ預金が十分にあるので、
といった理由での謝絶ではないかと思います。
今、経営者の方に動いていただきたいのは、まずは資金調達です。
しかし、コロナの影響が長引き、資金が底をつきそうであれば、
リスケも可能だということは是非念頭に入れておいてください。
ただし、リスケ中は追加で借りることはまず不可能です。
リスケで一番難しいのはそのタイミングです。
預金をある程度(月商1ヵ月分以上が目安)残してリスケしませんと、
資金調達ができないことから再建の可能性が低下してしまいます。
金融庁では、「金融機関の対応事例」を公開しています。
https://www.fsa.go.jp/news/r1/ginkou/20200420/01.pdf
・リスケの相談があった場合には、審査を行なうことなく、
まずは3ヵ月の元金据置ないし期限延長を実施
・2年以内の元金据置であれば案件問わずに支店長専決権限として、
リスケを実施
・リスケにあたって通常であれば支払いを求めている違約金・
手数料について一律に免除
など、具体的な取り組みが記載されています。
遠藤長官も、
「企業側もぜひ、この事例集をメインバンクに持って行き、
他の金融機関ではこう対応しているから、お願いしますと交渉に使って欲しい」
と仰っています。
銀行とケンカをしても何も良いことはありませんが、
銀行員の性格もいろいろありますので、
いざという時の交渉材料としてご活用ください。