2020.05.08
雇用調整助成金に代わり従業員に直接「みなし失業手当」を支給か
雇用調整助成金について厚生労働省が新たな検討に入ったことが、
日本経済新聞の記事で分かりました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58819930X00C20A5MM8000/
雇用調整助成金の手続きの複雑さには、
皆さまも相当頭を抱えていらっしゃると思います。
そこで、従業員が在籍したままでありながら(つまり失業していなくても)
失業手当を受け取れる「みなし失業手当」の検討に入ったそうです。
この「みなし失業」ですが、東日本大震災の際にも被災地で導入されました。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/dl/koyouhoken07.pdf
資金繰りの関係からすぐに休業手当を払えない企業が出てくる心配もあることから、
従業員が自ら申請する失業手当で早く受け取れるようにし、
生活費の不足を防ぐのが目的です。
法案が成立すれば5~6月にも支給を始める見通しとのこと。
また、失業手当の一日当たりの上限金額は、
雇用調整助成金と同じ8,330円ですが、この引上げも検討されるそうです。
雇用調整助成金は5月中旬にもオンライン申請を始める予定とのことですが、
企業からみれば、失業手当方式であれば負担する費用は全く無いため、
非常にありがたい仕組みになります。